注目キーワード
ウェブライター&ブロガーに向けた役に立つ情報発信サイトです。プロの執筆スキルが学べる場。日常の情報発信はTwitterへ
Webライターの副業が会社にバレる経路は2つ|住民税の手続きで防ぐ

Webライターの副業が会社にバレる経路は2つ|防ぐのは住民税

Webライターの副業が会社にバレる経路は2つ|住民税の手続きで防ぐ

Webライターの副業が会社に知られる経路は、住民税額の通知と人づての2つだけです。

住民税は、確定申告書第二表で「自分で納付」にマルを付ければ塞げます。

反対に、所得を20万円以下に抑える方法は住民税の申告義務が残るので、対策になりません。

経路と手続きの順番を知らないまま続けると、通知が届く時期に慌てることになります。

Webライターの副業を続けながら手続きを終える手順を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

会社にバレる経路は住民税と人の2つ

会社にバレる経路は住民税と人の2つ

Webライターの副業が会社に伝わる経路は、住民税額の通知と人づての2つだけです。

経路会社が知る仕組み塞げるか
住民税特別徴収税額決定通知書の税額から推測される申告で塞げる
人づて同僚やSNSから伝わる自分の行動しだい

2026年9月時点のランサーズのヘルプでは、支払調書の発行主体は発注者側とされ、プラットフォーム自体は原則として発行しません。

取引先や行政から会社へ情報が渡る経路はないと考えてよいでしょう。

なお公務員と、アルバイトのような給与所得型の副業は前提が異なるので対象外とします。

住民税から副業が伝わるのはなぜ?

住民税から副業が伝わるのはなぜ?

副業が会社に伝わる経路として現実的なのは、住民税の金額です。

会社員の住民税は勤務先が給与から差し引いて納める決まりで、その税額が市区町村から勤務先へ毎年通知されます。

通知が届くまでの流れを4つに分けて確認しましょう。

会社が住民税を天引きする特別徴収が原則

特別徴収とは、勤務先が従業員の住民税を毎月の給与から差し引き、本人に代わって市区町村へ納める方法です。

会社員は原則として特別徴収が適用され、自分で納付書を使って納める普通徴収は例外の扱いになります。

2026年9月時点で公開されている流山市の個人住民税の特別徴収の案内でも、同じ扱いが示されています。

給与を支払う事業者は特別徴収義務者と呼ばれ、従業員の住民税を天引きして納める役割を負う立場です。

毎月の給与明細に住民税の欄があれば、勤務先が代わりに納めている状態だと考えてください。

税額の通知を見た担当者が金額の差に気づく

経理や人事の担当者は、市区町村から届く特別徴収税額決定通知書に目を通したうえで、毎月いくら天引きするかを決めます。

通知書が勤務先に届くまでの流れは次のとおりです。

  1. 確定申告などで所得の情報が市区町村に集まる
  2. 市区町村が住民税額を計算する
  3. 特別徴収税額決定通知書が勤務先へ送られる
  4. 勤務先が通知書の金額を給与天引きに反映する

同じくらいの給与水準の同僚と比べて税額だけが高ければ、給与以外の収入があると推測されるきっかけになります。

会社が金額を知る機会は年に一度だけ

勤務先が住民税額を知る機会は年に一度、通知書を受け取るときだけです。

税務署や市区町村が、副業の内容や取引先の名前を勤務先へ直接知らせる制度はありません。

マイナンバーを経由して副業先の収入が勤務先へ流れる仕組みも存在しません。

書面で送られる通知書には、当分の間マイナンバーを記載しない取扱いになっています。

勤務先の手元に残るのは、税額という結果の数字だけです。

裏を返せば、通知書に副業分の住民税を載せない手続きさえ取っておけば、伝わる経路を一つ閉じられます。

ライターの報酬は給与所得にあたらない

Webライターが受け取る報酬は、給与所得にあたりません。

雇用契約ではなく業務委託契約にもとづく収入なので、雑所得または事業所得に区分されるのが一般的です。

令和5年度分以降、副業がアルバイトなどの給与所得である場合、その住民税は本業の給与からの天引きに一本化され、自分で納付を選んでも切り離せません。

一方、給与や年金以外の所得にかかる住民税は、前述の流山市の説明にあるとおり、従来どおり普通徴収を選べます。

ライターの報酬は一本化の対象外にあたるので、手続きを踏めば会社の給与とは別に納められると考えてください。

住民税を自分で納付にする手続き

住民税を自分で納付にする手続き

住民税を給与天引きから外す手続きは、確定申告書第二表への記入と、届いた納付書での納付という2ステップです。

どちらか一方が抜けると通知の経路は塞げません。順番に確認していきましょう。

確定申告書第二表で自分で納付を選ぶ

確定申告書第二表の「住民税・事業税に関する事項」で、「自分で納付」にマルを付けます。

マルを付ける場所は、「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」の欄です。

ここにマルがあると、ライター報酬分の住民税だけが普通徴収に切り替わり、本業の給与分は特別徴収のまま残ります。

記載がない場合は原則として特別徴収になるので、書き忘れだけは避けてください。

2026年9月時点でも、枚方市の住民税の徴収方法についての案内に同じ扱いが示されています。

申告書の作成手順そのものは、Webライターの確定申告のやり方を参考にしてください。

所得が20万円以下でも住民税は申告する

所得税の「20万円以下なら申告不要」というルールは、住民税には適用されません。

給与を1か所から受けていて、給与や退職以外の所得の合計が20万円以下であれば、所得税の確定申告は不要です。

2026年9月時点の国税庁タックスアンサーNo.1900に規定されています。

不要になるのは国税の手続きだけで、副業の所得が1円でもあれば住民税の申告義務は残ります。

申告書を出さなければ「自分で納付」を選ぶ欄そのものが存在しないことになるので、20万円以下でも市区町村へ住民税の申告書を提出しましょう。

普通徴収にできるか自治体に確認する

手続きを始める前に、住んでいる市区町村の住民税担当窓口へ、給与以外の所得を普通徴収にできるかを問い合わせておくと安心です。

住民税の課税と徴収を担うのは市区町村で、申告書の様式や案内も自治体ごとに用意されています。

ネット上には「自治体により普通徴収に応じない場合がある」という情報も見られますが、一次情報として裏付けの取れたものではありません。

電話一本で解決する話なので、気になるなら直接聞くのが早道です。

問い合わせるときは、副業がライターの業務委託報酬(雑所得または事業所得)である点を伝えてください。

届いた納付書で期限までに納める

普通徴収を選ぶと、納付書は勤務先ではなく自宅に届きます。

記載された期限までに自分で納めれば、その年の手続きは完了です。納付書を受け取ったら、期限をカレンダーへ書き写しておきましょう。

納め忘れても会社が代わりに処理してくれることはないので、管理は自分の責任になります。

給与から天引きされない分、毎月の手取りは減りません。

そのかわり、納付書の金額はあらかじめ別口座へ取り分けておくと、支払い時期に慌てずに済みます。

20万円以下に抑えても対策にはならない

20万円以下に抑えても対策にはならない

副業の所得を20万円以下に抑える方法は、会社に知られないための対策になりません。

20万円という数字は所得税の確定申告についての基準で、住民税の扱いは別に決まっています。

よく紹介されている方法だけに、仕組みを一つずつ確かめておきましょう。

20万円の基準は所得税だけの特例

20万円は、所得税の確定申告が必要かどうかを分ける金額です。

前述の国税庁タックスアンサーNo.1900は、1か所から給与を受けている方の基準を示しています。

2026年9月時点では、給与・退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります。

裏を返せば、20万円以下であれば所得税の申告はしなくてかまいません。

見落とされやすいのは、この特例が国税である所得税だけのものだという点です。

住民税には20万円以下なら申告不要という決まりがなく、副業の所得が1円でもあれば市区町村への申告義務が原則として生じます。

申告しなければ自分で納付を選べない

確定申告をしない年は、住民税を自分で納める手続きが丸ごと抜け落ちるのです。所得を20万円以下に収めていても変わりません。

副業分の住民税を給与天引きから外すには、確定申告書第二表の「住民税・事業税に関する事項」で「自分で納付」欄にマルを付ける必要があります。

申告そのものをしなければ、この欄に記入する機会が生まれません。

前述の枚方市の案内でも、記載がなければ原則として特別徴収になると示されています。

申告しないという選択は、普通徴収を選ぶ機会を手放すことと同じです。

収入を抑える方法は続ける目的と矛盾する

20万円の枠を守るために依頼を断るのは、副業を始めた目的と噛み合いません。

所得20万円は、月あたりにすると1万7,000円ほどです。

文字単価1円で3,000字の記事なら、月に6本書いた時点で報酬の合計は年間20万円を超えます。

書く力がついて単価や本数が伸びるほど、枠に収めること自体が窮屈になっていきます。

収入を抑え続けるより、住民税の納め方を自分で納付に切り替えるほうが現実的です。

稼ぐ額はそのままに、通知という経路だけを塞ぐ形を選びましょう。

人づてに伝わる発覚を防ぐ習慣

人づてに伝わる発覚を防ぐ習慣

人づてに伝わる発覚とは、住民税のように一度の手続きでは塞げず、日々の習慣で防ぐしかない経路のことです。

身につけたい習慣は次の4つです。

  • 職場で副業の話題を出さない
  • ペンネームで活動する
  • 記事やSNSから身元をたどられない
  • 会社の設備と勤務時間を使わない

どれも一度きりの作業ではなく、続けなければ効き目は出ません。

職場で副業の話題を出さない

昼休みの雑談で「最近ライティングの副業を始めた」と口にした翌週、人事から確認の連絡が入ることがあります。

悪気のない一言が起点になり、信頼していた同僚から別の同僚へ、やがて上司の耳まで伝わっていきます。

伏せる範囲は、収入額だけではありません。

  • 副業をしている事実そのもの
  • 執筆しているジャンルや媒体名
  • 登録しているクラウドソーシングの名前

取引先の名前や納品の予定を口にするのも避けてください。

社内では副業の話題を一切出さないと決めておけば、うっかり口を滑らせる場面も減ります。

ペンネームで活動し顔写真を載せない

活動名を先に決めて、応募からプロフィール、SNSまで同じ名前で統一しましょう。

本名でクラウドソーシングに登録すると、プロフィールページが検索結果に残ることがあり、同姓同名の少ない名前ほど特定されやすくなります。

見落としがちなのは、プロフィール画像の使い回しです。

ビジネスSNSと同じ写真を載せると、画像検索から本名にたどり着かれるおそれがあります。

アイコンはイラストや風景にして、本名と顔写真は公開範囲から外してください。

契約書に本名を書くのは避けられませんが、公開の場に出す名前とは切り分けて構いません。

執筆記事やSNSから身元をたどられない

記名記事やポートフォリオを公開する場合は、身元につながる手がかりが混じっていないか、載せる前に見直します。

Webライター特有の事情として、書いたものは検索結果に残り続けます。

次の情報は、書き手の身元と結びつきやすい要素です。

  • 勤務先の業界に偏りすぎた専門記事
  • 実績紹介に載せた案件名やクライアント名
  • 「本業は◯◯業」と書いたプロフィール文

同僚が業界名で検索して記事に行き当たれば、経歴や文体から書き手を推測されます。

案件の進み具合をSNSで実況すれば、投稿の時間帯から生活のリズムまで読み取られます。

実績の公開は、勤務先や業界が特定できる情報を外してから行いましょう。

会社の設備と勤務時間を使わない

会社のパソコンや社用メールは、副業の作業に使えません。

業務端末の操作ログや通信記録は管理部門が確認できる状態にあることが多く、私用の痕跡が残ります。

2026年9月時点の厚生労働省の副業・兼業に関する解説では、就業規則で副業を制限できる場面が4つの類型に整理されています。

労務提供上の支障、業務上の秘密の漏洩、競業、会社の名誉や信用を損なう行為の4つです。

勤務時間中の執筆や社内資料の流用は、制限が認められる側の行為に当てはまりやすくなります。

会社の端末と回線、勤務時間は副業に使わないと線を引いてください。

副業禁止の規則に反するとどうなる?

副業禁止の規則に反するとどうなる?

副業禁止の規則に反しても、ただちに解雇や懲戒処分になるわけではありません。

民間企業の副業禁止は就業規則の定めであり、厚生労働省は制限が認められる場面を4つの類型に整理しています。

処分の可能性がどこにあるのかを、順に確認しましょう。

民間企業の副業禁止は就業規則の定め

民間企業の副業禁止は、法律ではなく勤務先の就業規則で定められた社内ルールです。

厚生労働省は2018年1月、就業規則のひな形である「モデル就業規則」から、副業・兼業を原則禁止する条項を削除しました。

前述の厚生労働省の解説でも、勤務時間以外の時間をどう使うかは基本的に労働者の自由という原則が示されています。

もっとも、モデル就業規則そのものに法的拘束力はありません。

自分に適用されるのは勤務先が定めた条文なので、副業に関する規定の有無と文言を先に読んでおいてください。

制限が認められるのは4つの類型

就業規則により副業・兼業を禁止・制限できるのは、次の4つの類型に限られます。

  • 労務提供上の支障がある場合
  • 業務上の秘密が漏洩する場合
  • 競業により自社の利益が害される場合
  • 自社の名誉や信用を損なう行為、信頼関係を破壊する行為がある場合

厚生労働省は、4つの類型以外は合理的な理由なく制限できないという考え方を示しています。

勤務先と無関係な分野の記事を勤務時間外に執筆しているだけであれば、どの類型にも当てはまりにくい行為です。

勤務先と同じ業界のメディアから依頼が来たときだけは、競業に触れないかを受注前に確かめてください。

本業に支障が出ると処分の対象になる

深夜まで作業して遅刻や居眠りが増えるなど、本業に支障が出ている場合は、処分の対象になりえます。

労務提供上の支障は、厚生労働省が制限を認めている4つの類型の筆頭に挙げられています。

勤務先のパソコンや業務時間を使って原稿を書くのは、業務上の秘密の漏洩や信用の毀損にもつながりかねない行為です。

反面、勤務時間外に自宅の環境で書いている限り、労務提供上の支障は生じにくくなります。

受注量は体調と納期に無理のない範囲にとどめ、本業の勤務に影響が出ないよう管理してください。

知られたときは本業への影響がないと伝える

上司や人事から副業について確認を受けたときは、事実を隠さずに伝えます。

伝える内容は、業務委託でWebライティングを請け負っていること、作業は勤務時間外に自宅で行っていることの2点が軸になります。

勤務先と競合するクライアントの仕事は受けていない点も添えると、誤解が減るでしょう。

疑われても認めない、投資の所得だと説明するといった対応はすすめられません。

事実と異なる説明は、信頼関係を破壊する行為と受け取られかねません。

就業規則の条文を手元に置いて、書かれている手続きに沿って対応してください。

知られる経路は、住民税の通知と人づての2つだけ

会社に副業が知られる経路は、住民税額の通知と人づての2つです。

Webライターの報酬は業務委託にもとづく雑所得や事業所得なので、確定申告書第二表で「自分で納付」を選べば、住民税からの発覚は塞げます。

所得を20万円以下に抑える方法は、住民税の申告義務が残るので対策になりません。

まずは就業規則の副業に関する条文を確認し、次の申告に向けて報酬の記録を始めましょう。

Webライターの副業が会社にバレる経路は2つ|住民税の手続きで防ぐ
役立つ情報を今すぐチェック!