SEOライティングの書き方で最初に決めるのは、文字数でもキーワードの出現率でもなく、誰のどんな疑問に、どの順序で答えるかです。
答える順序を決めないまま書き始めると、記事は的を外します。しかも、どれだけ字数を積んでも読者の知りたいことには届きません。
Google公式も、優先される文字数といった設定は存在しないと説明しています。
本記事は、書き出す前に決めるべき工程から順に解説する内容です。ぜひ参考にしてください。
SEOライティングの書き方は6工程で決まる

SEOライティングの書き方は、合計6つの工程で決まります。具体的には、書く前に決める3工程と、書きながら整える3工程です。
順位を分けるのは記事の設計であり、文字数やキーワードの数ではありません。
| 工程 | 決めること | 判断に使う材料 |
|---|---|---|
| 1読者 | 誰の何に答えるか | 検索結果の傾向 |
| 2問い | 答える疑問と範囲 | 検索語の言い回し |
| 3順序 | 見出しの並び | 答えに必要な前提 |
| 4執筆 | 各見出しの結論 | 一次情報・出典 |
| 5表示 | タイトル・見出し・リンク | 公式ガイドライン |
| 6見直し | 直す箇所 | 公開後の表示 |
したがって、自分が止まっている工程から読み進めてください。
書く前に決める3つと書きながら整える3つ
書く前に決めるのは、読者・問い・順序の3つです。
誰の何に答える記事かは、一文で言えるようにしておきましょう。決まらないまま書き始めると、見出しごとに話がずれていきます。
書きながら整える3つは、結論・出典・表示部分です。具体的には、各見出しの結論、根拠となる出典、タイトルや内部リンクを指します。
設計が終わらないまま書き足しても記事は答えにならないので、順序を先に確定させてください。
上位表示に効く要素と効かない要素
上位表示に効くのは、E-E-A-Tのうち信頼性と経験です。さらに、独自の情報を記事の中身で示せているかどうかも問われるでしょう。
| 効く要素 | 効かない要素 |
|---|---|
| 信頼性(Trustworthiness) | 文字数の目安 |
| 実体験にもとづく経験 | キーワード出現率 |
| 独自の情報・分析 | 共起語の数 |
Googleは役立つコンテンツの自己評価で信頼性を最も重要な要素と説明し、独自の情報やレポート、分析を提示しているかを問うています。
経験とは、実際に使った・訪れたという実体験を見る観点です。したがって、自分が書ける題材を選んでください。
文字数やキーワード出現率は判断基準にならない
ちなみに、文字数もキーワード出現率も、記事の良し悪しを測る基準にはなりません。
Googleの公式ドキュメントは、優先される文字数という設定は存在しないと明記しています。
キーワード密度の最適値という概念は存在しません。しかも、LSIキーワードも同じだというのが、GoogleのJohn Mueller氏の説明です。
数値合わせに時間をかけても順位は動かないので、その時間を読者への答えづくりに回しましょう。
検索意図を読み取る手順

検索意図は、語の分解・答えの型の確認・読者の状態の言語化という順で読み取ります。
対策キーワードは案件側から指定されている前提なので、選び方そのものは扱いません。
いずれにせよ、3つの手順を順番どおりに踏んでいきましょう。
キーワードを語ごとに分解する
渡されたキーワードを、語ごとに区切ります。そのうえで、それぞれが問いにどう効いているかを確かめてください。
たとえば「SEOライティング 書き方」で考えてみましょう。この場合、「SEO」「ライティング」「書き方」の3語に分かれます。
1語ずつ削ったときの変化は次のとおりです。
- 「ライティング 書き方」…検索エンジンの前提が消え、文章一般の書き方の話になる
- 「SEO 書き方」…タイトルやURLの付け方まで含む、広い問いになる
- 「SEOライティング」…手順ではなく、言葉の意味を知りたい問いになる
3語そろって初めて記事本文の手順を求める問いになるので、削ると答えが変わる語こそ記事の芯として扱ってください。
検索結果の上位10件で答えの型を確認する
語の分解が済んだら、実際に検索してみます。そのあと、上位10件がどの型で答えているかを見てください。
手順を並べた記事が多いのか、比較表なのか、言葉の定義から入る記事なのか。その結果から、読者が求める答えの形が読み取れます。
確認するのは次の3点です。
- 答えの型(手順・比較・定義・事例)
- 答えにたどり着くまでの深さ
- 上位記事が触れていない条件や判断基準
上位記事の見出しを並べ替えただけの構成は避けて、読み取った型に自分の判断基準を足してください。
読者の状態を1文に書き出す
3つ目に、読者の状態を言語化します。どういう状態でそのキーワードを打ったのかを、1文で書き出してください。
「〜に興味がある方」と書くと、対象が広がりすぎます。その結果、どこまで書けば足りるのかが決まりません。
たとえば、悪い例と良い例を並べると、違いがはっきりします。
- 悪い例…SEOライティングに興味がある方
- 良い例…対策キーワードを渡されたが、何から手をつければよいか分からない方
興味ではなく、いま何ができていないかを動詞で書くのが基準になるので、この1文を決めてから見出しの順序を組み立てましょう。
上位表示につながる構成の作り方

構成は、結論を最初の見出しに置きます。そのうえで、残りは問いと答えの形で並べましょう。
上位記事の見出しを寄せ集める作り方では、記事の独自性が最後まで生まれません。
次の3つの手順を、上から順に確認します。
結論を最初の見出しに置く
記事の最初の見出しには、検索した方の問いに対する答えそのものを置いてください。
定義や背景の説明から書き始めると、読者は答えに届く前に別の記事へ移ります。
「SEOライティングとは」から始まる記事を考えてみましょう。むしろ、「まず何を決めるか」を先に示すほうが、読者の求めに近い形です。
判断の目安は、記事全体の答えを一文で書けるかどうかにあります。
一文にできないまま構成を組むと、結論が中盤以降に散らばりがちです。したがって、書き出す前に言語化しておきましょう。
見出しは問いと答えの形で作る
見出しの並びは、H2を疑問形に直したときにH3がその問いの答えになっているかで判断してください。
H2「構成の作り方」は、「構成はどう作るか」と読み替えます。そうすれば、その場で確かめられるはずです。
- 良い例:H3「結論を最初の見出しに置く」
- 悪い例:H3「構成とは」「構成の重要性」
悪い例は問いに答えておらず、読者が知りたい順序から外れた説明が続きます。
答えの形になっていない見出しは書き直すと決めておくと、構成のぶれが減るので、迷ったときの基準にしてください。
上位記事の見出しを寄せ集めない
上位記事の見出しを並べ替えただけの構成では、読者に渡せる価値が生まれません。
Googleの役立つコンテンツの自己評価項目には、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを示すかという問いが含まれます。
ちなみに、見出しの数を上位記事に合わせる必要もありません。
SEOスターターガイドは「ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません」と明記しています。
数を揃える作業に時間を使うより、自分が経験や取材で答えられる問いを一つ増やしてください。
構成づくりをさらに深めたい場合は、SEO記事の構成案の作り方も参考になるでしょう。
読まれる本文の書き方

本文が最後まで読まれるかは、答えを出す順番と一文の長さで決まります。
冒頭で答えを先に出し、見出しごとに結論から組み立てるのが基本形です。
そのうえで書き手が確かめたことを添えると、読み進める理由が生まれます。4つの型を順に確認しましょう。
リード文で答えを先に出す
リード文の1文目には、記事全体の答えそのものを置いてください。
「この記事では〜を紹介します」という宣言から始めてはいけません。というのも、読者は答えにたどり着く前に検索結果へ戻ってしまうからです。
答えを先に書き、そのあとに知っておくメリットと、知らないまま進めた場合のリスクを短く添える構成にしましょう。
また、全体は200字以内を目安にし、リストは使わず文章でつなぎます。
対策キーワードを詰め込みすぎず、自然に入る程度にとどめましょう。
PREP法で見出しごとに組み立てる
見出しの本文は、結論・理由・具体例・結論の順で組み立ててください。
読者は見出しを拾い読みするので、見出しの直後に答えがない本文は読み飛ばされます。
理由は「〜だからです」と説明を重ねるより、起きる失敗とその条件を書くほうが伝わりやすいでしょう。
「単価の低い案件ばかり受けると、実績は増えても時給は下がる」と書きます。つまり、事実そのものを理由として働かせるわけです。
最後に結論をもう一度短く置くと拾い読みの読者でも要点を持ち帰れるので、締めの一文を省略しないでください。
一文一義で短く区切る
一文には1つの内容だけを入れ、80字を超えたら文を分けましょう。
主語と述語が離れた長い文は意味を取り違えられやすく、読者の集中を切らせる原因になります。
スマホでは1段落が70字を超えると3行以上に伸び、文字の壁に見えてしまうので、70字を目安に段落を改行するとよいでしょう。
そのため、接続詞でつなぎ続けず、1段落1文を基本形にしてください。
読点を一文に1つ以上置くと、息継ぎの位置が定まって画面上でも読みやすくなります。
自分が確かめたことを書いて独自性を出す
E-E-A-Tを意識するという言葉で終わらせず、自分が試した結果を書くことと、一次情報に当たって出典を示すことの2つに絞ってください。
Googleの品質評価ガイドラインは、2022年12月15日付で更新されました。なお、加わったのがExperience(経験)です。
評価の観点になるのは、実体験の有無と考えてよいでしょう。具体的には、製品を実際に使用したか、その場所を訪れたかを見ます。
公式ドキュメントでは、4つの要素のうち信頼性が最も重要とされる位置づけです。ただし、すべての要素で優れている必要はありません。
出典を示さないまま書いた数字は、読者にも検索エンジンにも確かめようがありません。
自分で試した手順と、参照した一次情報の記述を添えます。そうすれば、書き換えただけの記事とは差がつくでしょう。
公開前に整える3つの要素

公開前に整える場所は3か所あります。すなわち、タイトル・メタディスクリプション・内部リンクと画像です。
本文が仕上がっていても、この3か所が未整理のままでは内容が読者に届きません。
順に確認していきましょう。
タイトル
タイトルは、記事が答える内容を具体的な言葉で示してください。
Google公式ガイドラインはタイトルリンクにtitleのテキストがすべて表示されるわけではないと説明しており、文字数の上限そのものは示していません。
「32文字以内」といった数値を、絶対の基準として扱う必要はないでしょう。むしろ、先頭に答えを置き、途中で切れても意味が通る並びにするほうが実用的です。
公式は、不必要に長いタイトルや無駄な情報を含めることも避けるよう推奨しています。
同じ語を並べるキーワードの乱用は利便性を下げるので、定型文の繰り返しも避けましょう。
メタディスクリプション
メタディスクリプションは、ページごとに固有で正確な説明を書いてください。
公式ガイドラインは長さに制限はないが、検索結果では必要に応じて切り詰められると説明しています。
文字数を数える必要はありません。むしろ、切り詰められても要点が残るよう、冒頭に記事の答えを置きましょう。
キーワードを並べただけの説明文は内容が伝わらないので、本文の要約として自然な一文にまとめてください。
内部リンクと画像
まず、内部リンクを具体的で説明的なアンカーテキストにします。加えて、画像にはalt属性を入れてください。
公式ガイドラインは、適切なアンカーテキストがあればリンク先の内容をアクセス前に把握できるとしています。
「こちら」のような語では、読者にも検索エンジンにもリンク先が伝わりません。
altは、画像とコンテンツの関係を簡潔に説明するものにしてください。
なお、FAQ構造化データは2026年5月以降、Google検索でリッチリザルトが表示されませんので、表示狙いでの設置は勧めません。
公開後に順位を伸ばす見直し方

公開後にすることは、順位と流入の数字を確認し、検索意図とのズレを見つけて直す作業です。
公開時点の構成が、読者の疑問と噛み合っているか。実は、検索結果に出してみてはじめて分かります。
数字の見方と直す基準を、順に確認しましょう。
公開後に確認する指標
公開後に確認する数字は、検索順位と表示回数、そしてクリックに関する指標です。
たとえば、Search Consoleでは記事ごとに次の項目を追えます。
- 検索順位
- 表示回数
- クリック数
- クリック率(CTR)
- 実際に流入している検索クエリ
なかでも実際に流入している検索クエリの中身は、必ず確認してください。
狙ったキーワードと違う語句で読まれていないかを確かめましょう。その場合、記事の答えが読者の疑問からズレています。
もっとも、公開直後は数字が安定しないので、一定の期間を置いてから判断しましょう。
リライトするかどうかの判断基準
リライトするかどうかの判断は、表示回数とクリック数のどちらが足りないかで分かれます。
表示回数はあるのに、クリックされない記事もあるでしょう。この場合、タイトルと本文の答えが検索者の期待と噛み合っていません。
逆に、表示回数そのものが少ない場合は、扱う問いの選び方から見直してください。
誰の何に答える記事かを決め直さないまま文章の表現だけを直しても、順位は動きません。
あと一歩で上位に届かない記事もあります。その場合、答えを並べる順序の組み替えから手をつけましょう。
日付だけの更新では順位は動かない
ちなみに、更新日だけを書き換えたところで順位は動きません。
中身が同じまま日付だけを新しくする運用は、読者にとっての価値が何も増えていない状態です。
Article構造化データには、dateModifiedがあります。ただし、更新日を伝える推奨プロパティにすぎません。
更新するなら、独自の情報や新しい判断基準を本文そのものに足してください。
読者の疑問が増えた分だけ答えを足していく作業が、リライトの中身になります。
SEOライティングのよくある質問

Q. 記事は何文字必要ですか。
A. もちろん、決まった文字数はありません。Googleは、優先する文字数といった設定は存在しないと明記しています。いずれにせよ、問いに答え切る量で決めてください。
Q. キーワードは何回入れるべきですか。
A. 回数に正解はありません。なお、Googleにもキーワード密度の最適値という概念はないとされています。そのため、無理に詰め込む書き方は避けましょう。
Q. AIで書いてもよいですか。
A. 一律に禁止されてはいません。ただしGoogleは、AI生成の開示を推奨しています。開示などの方法で、ユーザーに明確にするよう求める内容です。
Q. WebライティングとSEOライティングの違いは何ですか。
A. 想定する読み手が違います。検索意図に答える順序まで設計する点が、SEOライティング側の特徴です。
Q. 何本書けば成果が出ますか。
A. 本数では決まりません。誰の何に答えるかを定めた記事を積み上げるほうが近道です。まず1本を設計から見直してください。
まとめ

SEOライティングの書き方で順位を分けるのは、書き始める前に検索意図と答えの順序を確定させる工程です。
もちろん、文字数やキーワード出現率をそろえる作業に、順位を動かす力はありません。
GoogleのJohn Mueller氏はキーワード密度の最適値という概念はないと説明しました。
独自性を生むのは、実際に手を動かした経験と、確認できる一次情報の出典です。
今日はまず、手元のキーワードで誰のどんな疑問に答える記事かを1文に書き出してみましょう。